空飛ぶ車いす
ボランティア体験トップへ
輸送ボランティアを体験して―修学旅行で運びました

 徳島県立城東高校   マレーシア、シンガポール修学旅行 2004年6月28日

〜ほんの些細なことでも 〜 曽我部 昌久
  「空飛ぶ車椅子」、それは、使われなくなって破棄される車椅子を、工業高校の生徒が修理・調整し、海外へ寄贈するボランティア活動である。私達の仕事は、マレーシア・シンガポールへの修学旅行の機会に、その車椅子を手荷物として輸送し、現地のスタッフに渡すことだった。私達は、1クラス2台ずつ、計16台の車椅子を輸送した。実際には私達は空港でちょっとの間車椅子を運んだだけだったが、この活動は、工業高校の生徒達や日本・現地の多くのスタッフの人達の協力で成り立っている。そんな壮大ですばらしい事業の一員として私も参加できたことは、非常に有意義だった。
  私の活動はほんの些細なことだったけれども、このことで助かる人が世界にたくさんいるのだと知り、私は本当に嬉しく思った。この経験を生かし、私は、これからも困っている人達の役に立てるようにしたいと思う。それがどんなに些細なことであっても、人助けになるようなことはたくさんある。そのことを、「空飛ぶ車椅子」の活動が教えてくれた。



〜 参加することに意義がある 〜 阿部 翔一  
  私がこのボランティアに参加したのは、修理した車椅子をマレーシアに届けるという、この素晴らしい活動に少しでも協力したかったからです。私達は、関西国際空港からマレーシアのホテルまで車椅子を運んだだけですが、このことが、車椅子を必要としているマレーシアの人のためになったのなら、とても嬉しいです。
 今回、この「空飛ぶ車椅子」の活動に参加して、ボランティアというのは参加することに意義があるんだなという感想を持ちました。ほんのちょっと協力しただけですが、大きな喜びを得ることができたからです。これからは積極的にボランティア活動に参加し、小さなことでも人の役に立つことをしていきたいと思います。 



〜 後輩に受け継がれてほしい 〜 後藤 優佳  
  私は、今までに「車椅子体験」で車椅子に乗ったことがありますが、実際に怪我をしたりして使用したことはありません。だから、私には車椅子の重要性とかは本当のところは分かりません。だけど、私達が車椅子をマレーシアまで運んだことで、マレーシアで車椅子を必要としている人たちはきっと喜んでくれていると思います。マレーシアのどこかで、私達が運んだ車椅子が使われていると思うと、とても嬉しいです。  
 城東高校での初めての海外修学旅行で「空飛ぶ車椅子」に参加したことはとても良かったと思います。ぜひこの活動が後輩達に受け継がれていって欲しいと思います。世界中には、車椅子を必要としている人がたくさんいると思うからです。



〜 自分達がうれしかった 〜 埜上 真生
  自分たちは車椅子を関西国際空港からマレーシアのホテルまで運んだだけだが、それだけのことで脚の不自由なマレーシアの人の役に立てたかと思うと、こんな小さなことでもして良かったと思う。 
  車椅子は、日本では珍しいものでもないし、脚の不自由な人にとってはもはや当たり前のものになっていると思う。車椅子を使ったスポーツまである。でも、マレーシアでは車椅子の数が足りていないというのが現状だと聞いた。日本で当たり前のことがマレーシアではまだ当たり前のようにできないということには考えさせられた。
  日本に帰ってきてから、マレーシアからお礼の手紙が届いて、とても喜んでくれているということを聞いて、むしろ自分たちの方が嬉しかった。



〜 ボランティア活動の大切さ 〜 中瀬 真希     
  修学旅行に行く前のホームルームで「空飛ぶ車椅子」についてのプリントを読み、車椅子の数が足りない国があることを知り、びっくりしました。日本では、車椅子が必要な人は必ず車椅子を利用しているし、学校や駅などの施設にも備えられています。それなのに、外国のある村ではたった2台しかないということがプリントに書いてありました。それで、私はぜひこのボランティアの係になろうと思いました。
  私達はほんのちょっと手助けをしただけですが、私達の運んだ車椅子が誰かの笑顔をつくってくれると願っています。これからも、もっともっと「空飛ぶ車椅子」の活動を推進していったらいいと思います。障害者にとって、何かをするのに不便であるということはとても辛いことだと私は考えます。でも、それはいろいろな器具などで解消することもあると思います。
  「空飛ぶ車椅子」のボランティアに参加して、改めてボランティア活動の大切さを知ることができました。私はそのことに本当に感謝しています。



〜 責任を感じたボランティア 〜 森川 由名     
  私は、正直な話、車椅子を運んだだけで、あまりボランティアをしたという感じはしていません。運んだといっても、空港の中やバスからホテルに移動するときなど、ちょこちょこ手伝っただけです。でも、車椅子は結構重く、所々固定されていたので、運ぶのは大変でした。友達と協力して運んでいきましたが、この車椅子が届くことをとても楽しみにして待っている人がいるのだと思ったら、あまり苦にはなりませんでした。
  そして、バスからホテルに車椅子を移動させているときに事件が起こりました。重そうに運んでいるのを見て、現地のガイドのおじさんが手伝ってくれ、車椅子を運んでいってくれたのですが、その行方が分からなくなってしまったのです。またバスに乗せられていたことが後から分かり、事なきを得ましたが、このことから私は、自分に与えられた仕事は自分が最後まで責任をもってやり遂げなければいけないと痛感させられました。今後に活かそうと思います。



〜 人の役に立てる喜び 〜 桜井 怜子     
  今回、修学旅行で、ボランティアの一環として、空を越えてマレーシアに車椅子を持っていくことになりました。とは言っても、実際に私達が直接車椅子に触れたのは、関西国際空港で出発するときと、シンガポール空港に着いたときだけでしたから、そんなに声を大きくするほどのことではありませんが・・・     
  けれど、先生から、「車椅子を届けたら、あちらはたいへん喜んでくれた。」と聞き、やっぱりこのボランティアに参加して良かったと思いました。
  マレーシアは日本よりも物によると値段が2倍以上高いそうです。まして、車椅子などは数が少なくてなかなか手に入らないそうで、車椅子があればもっと仕事ができたり、社会に参加することができる人がたくさんいるそうです。私達の思いがボランティアという形になり、世界で困っている人々の役に立てることは、とても素晴らしいことだと思います。
  今回のこのボランティア活動によって得たものを、これからの生活に役立ててゆきたいと思います。



〜 困っているときはお互い様で 〜 赤松 まゆ子    
  私が「空飛ぶ車椅子」に参加したのは、今まであまりボランティア活動をしたことがなかったからです。実際にやってみると、大した苦労もしなかったので、あまりボランティアをしているという感覚はありませんでした。しかし、こういう何気ないことが人の役に立てるのだから、私もこれからはもう少し積極的にボランティア活動に参加してみたいと思いました。      
  車椅子を運ぶ際に、階段は私一人の力では運べませんでした。そのときに男子が代わりに運んでくれたので、とてもありがたく思いました。困っているときに力を貸してくれるということがどれだけありがたく、また大切なことであるということが分かりました。私も、これからは、何か困っている人がいるときは、素通りしてしまうのではなく、力を貸してあげられるようになりたいと思います。  
  「空飛ぶ車椅子」の活動に参加できて、本当に良かったと思います。