空飛ぶ車いす
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ペナン第1号の電動車いす(マレーシア)
栃工OBのみなさんへ 受け取りボランティア/中澤健

  私は厚生省を退官してマレーシア・ペナンで現地の人達と一緒に、障害を持つ人達の支援活動をしています。今回私達の友人であるエンさんのために電動車いすをくださりありがとうございます。日本ではもう電動車いすは珍しくありませんが、ペナンでは私は見たことがありません。

  もしかしたら第1号ではないかと思います。栃工卒業生が夏休や休日などの大切な時間を利用してエンさんの体に合うように暑い日も寒い日も長い時間をかけて整備してくださったことを聞き感謝しております。車いすはエンさんの体にちょうど合いとても喜んでおります。彼女のオフィスはCARING SOCIETY COMPLEXという多くの民間団体が集まっている大きな建物の中にありますが、まったく歩行できない彼女にとっては、いちいち人の世話にならなければ移動できない問題がありました。明るくて積極的なエンさんですが、とても不自由にしていました。これからはしばらく慣れるのに練習が必要でしょうが、やがて自由に自分で行きたいところに行けるでしょう。私達にとっては当たり前のことが障害のために当たり前にできないことがたくさんあります。日本からの贈り物によって、彼女の日常が喜びの中で変わることを、私も日本人として誇らしい思いをさせていただいております。